2022/07/27 英語教育の考え方
こんにちは!運営事務局の宮下です。
◆前回の記事:「おうち英語」をより実践的にする方法
私自身現在子育て真っ最中のアラフォーマザーですが、私が子供の頃は日本で英会話学校はたくさんあるものではありませんでした。ましてや周りで英会話レッスンに通ってる友達はほとんどいなかった気がします。
それが最近はオンラインレッスンも入れると本当にバラエティに富んだ種類の英会話レッスンが世の中にはありますよね。明らかに日本社会の英語教育に対しての取り組みが変わってきた証拠だと思います。
グループレッスンでありがちなのが…
そんな中、私は大手英会話学校で長年教師を務めてきました。
現場ではグループレッスンがメインですが、最近は夏休みだけ英検対策でプライベートレッスンをとるお子様や受験に備えてプライベートレッスンをとる生徒様も増えていました。とはいえまだまだ小学生以下の子供にかける英語教育の時間とお金と熱量は一般的にそこまで高くなく、グループのレッスンを希望される親御様がほとんどでした。
まずは英語を好きになってもらうという目的でグループレッスンを気軽に受けること自体は、私もとても良いと思います。
ただ、どうしても『言語』というものは習得するスピードや習得の仕方が人それぞれなので、グループでレッスンをやっていても覚え具合、出来具合はそれぞれです。赤ちゃんが成長と共に母国語を覚えるのもみんな一人一人違うペースであるのと同じように、全く同じペースで英語を学んでいく子は2人としていませんでした。
4-5人のグループレッスンでよくあるのが、クラス全体に教師が質問を問いかけると、どうしても一番できる子が全部答えてしまいがちです。レッスンを円滑に進めるためにもすべての質問を一人ひとりに順番にしていくというのは現実味がないので、クラス全体に質問をすることが多くなります。
例えば私のティーチング経験の中でこのような状況がありました。
全くタイプの違う2人の生徒
小学校3-4年生クラスにいたFくん。彼は英語の勉強を大変頑張っており、みるみる成長していき、話すことを恥ずかしがる様子もなく、レッスンでは常に一番になりたい積極的な男の子でした。
一方、同じクラスのNくんはマイペースで英語が少し苦手。書くことも苦手で特に英語専用のノートを使ってもなかなか文字が枠におさまりませんでした。大文字と小文字もごちゃまぜでした。彼が興味のあることに対してはとても集中して食いつき、興味がないと全く上の空になってしまうこともよくありました。
全く違うタイプの生徒様が一つのクラスに一緒にいるということはよくある話です。
英語に対しての興味、スキルが違うと、それぞれの個性や得意なことをフルに生かしてのレッスンはどうしても難しくなります。
一見、Fくんは問題なく参加していますが、実際は彼の英語を習得するスピードを考えるともっとチャレンジングな質問を投げかけたり解かせたりしてもよかったはずです。Nくんに関してはもう少し一つ一つをかみ砕いて説明する必要があったと思います。
グループレッスンで子供がクラスから遅れをとってしまうと、本人への負担はもちろん、親御様への負担も増えてしまいます。やはり週に一度レッスンに行くだけでは足りないので家で宿題や予習復習をやる必要があります。問題なくレッスンについていけてるお子様だと一人でそつなくこなすかもしれませんが、レッスンを難しく感じるお子様だと親御様が一緒に机に向かい宿題をやったり予習をしなくてはならなくなります。
スクール側がグループレッスンで優先すること
また、私が一番懸念していた点は、理解をちゃんとしてないのにレッスンはどんどん進んでいき、結果として身にならずに終わってしまうという事でした。
グループレッスンはどうしてもカリキュラムが決まっています。もちろんレッスン中は色々臨機応変に教師も対応するものの、年間でこなさなければいけないスケジュールがあるのでレッスンを先に進める、という事も優先されがちです。
こういった経験から、英語を勉強するにあたってはその子のペースや興味にある事を中心にレッスンを展開していくことがいかに大事かを感じました。
おうちインターは、英語を外国語として学ぶお子様向けに独自開発されたレッスンカリキュラムで、お子様のペースや性格、英語力に合わせて学ぶことが出来ます。ご自宅でのマンツーマンレッスンなので、日々の慣れた生活環境の中で英語学習に取り組むことができるのです。
また、経験豊富な教師がお子様にあったレッスンプランで楽しく展開していくので、長い目で見た時に必ず英語が身になると思います。
言語はすぐに目に見えて成果がわかるものではありませんが、お子さまが少し成長されたのち、どれくらい理解しているのか、どれくらい英語に親しみを持ててるのかで、高校、大学と進んでいく中の英語への取り組み方が変わってくると思います。
ぜひお子様にあったレッスンを一緒に組み立てて、有意義な英語時間を一緒に過ごしましょう!