子供たちに最適な英語学習法とは?

2022/06/19 学習法

日本の子どもたちの英語教育の現状

2021年の英語能力評価結果によると、日本は世界112カ国中、78位です。
日本の英語教育に問題があるのは明らかです。
では、何が問題なのでしょう?
数十年間の努力と費用投資と時間投資をしたにもかかわらず、明らかな成果が見えてこない理由を分析しました。

「第2021版 世界最大の英語能力指数 ランキング」参照:https://www.efjapan.co.jp/epi/

※アジア第一位はシンガポール(第4位)、次いでフィリピン(第18位)、マレーシア(第28位)、韓国(第37位)、中国(第49位)

日本の英語教育の問題点分析

言語の相違点が見過ごされている

日本語と英語の言語構造の違いを見過ごすと、学習の効率性が落ちます。

英語はインドヨーロッパ語族の言語系統なのでラテン語、ゲルマン語、ロマンス語などの多様なヨーロッパ諸国とその言語的語順や文法的特徴が似ています。 前述した112ヶ国の英語能力評価結果表を見ても、北欧、西欧諸国のランキングが高いことがこれを証明します。

日本語はこれらの言語とは全く違う言語的特徴を持っています。

助詞を用いる膠着語であるため、世界的に通用する英語教育法よりは日本人に最適化された英語教育が必要な理由です。

したがって、言語的違いを自然に理解させる方法が必要です。

二分法的アプローチ

日本の学生たちの教育方法は現在大きく二つに区分されます。

子どもの英語の場合、ほとんどネイティブ会話中心のESL方式です。 一方、中学生以上の場合、試験対策用の文法中心の教育に二分化されます。

つまり、この2つの距離を縮めることができるつながりがないのが問題点です。

現在、日本の幼児英語教育を見ると、主にESL(English as a Second Language)方式であるインプット中心のトレーニングがほとんどです。 中学生以上の場合、入試に対する比重が大きいので幼稚園や初等学校時代ほど自由時間が多くありません。

そのため、文法中心の試験対策を意識した英語学習となり、結果的に英語のインプットとアウトプットを増やすよりは問題を解くスキルの向上に集中することになります。

ESL方式とEFL方式の違いが見過ごされている

英語教育方法論には、大きくESLとEFL方法があります。 

ESL(English as a Second Language)は第2言語としての英語を意味し、EFL(English as a Foreign Language)は外国語としての英語を意味します。 違いは、ESLは英語が公用語または主要言語の国で英語を教えるアプローチであり、EFLは英語が外国語の国で必要なアプローチです。 簡単に説明すると、日本は英語が公用語ではないので、実際に教室外でコミュニケーションをとる時、英語を日常会話として使いません。 したがって日本はEFL環境です。 日本の子どもたちにとっては、ESLよりはEFLで学ぶ方が効率的なのです。

通常、子供たちは日常生活の中で英語に接する機会が多くなく、外国語だけで英語を受け入れるしかないのが厳然たる現実です。 このような違いを見逃してESL方式でアプローチすると、学習の効率性が低下することがあります。 

*補足説明
アジア地域ESL諸国:インド、香港、フィリピン、シンガポール、グアム、パプアニューギニア、フィジーなど
アジア地域のEFL諸国:日本、韓国、中国など

現在の英語教育方法の改善点

費用対投資の効率性を考慮する必要があります。 東京から大阪に行くとき、新幹線で行くこともできますし、自転車で行くこともできます。 大阪に着く結果、つまり効果は出ますが、3時間かかる仕事を3日で終えると効率性は落ちます。 自転車に乗って行けば費用を節約できるという見方もありますが、3日間の寝食費用を考慮すると大差ありません。 

本論で言及した問題点を解決するためには、よく構成されたEFL方式のカリキュラムが重要です。 

子供の場合、難しい文法用語を理解できないため、文法用語を使って説明する方式は望ましくありません。 しかし、単純に多くの文章を状況別に盲目的に学習させるインプット中心のESL方式は時間が長くかかります。 

したがって、母国語の言語構造が確立された6~7歳以上の子供たちには、文法用語を説明せずに自然に言語の構造をトレーニングする方法が望ましいのです。 

次のコラムで、ESL方式とEFL方式の比較分析について詳しく書きます。

© 小中高生や幼児向け英語塾なら【おうちインター】| フォニックス・英検合格・オンライン&対面マンツーマンレッスン