2025/10/03 フォニックス
英語の発音矯正とは、英語の発音を良くすることで、ネイティブの発音に近づける訓練を積むことを意味します。
日本語でもなまりが強いと相手に言いたいことが伝わらないことがあるように、英語でも正しい発音が身に付いていないと相手に何を言っているのかは伝わりません。
そのような意味でも、発音矯正をすることに一定の意義はあります。
今回は、英語の発音矯正について子どものうちから実施するメリットや方法について解説します。
子どもの時から発音矯正するメリット
子どもの時から発音矯正に取り組むことにはさまざまなメリットがあります。ここでは、具体的なメリットとして以下の3点について解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 耳の感覚が育ちやすい
- 正しい口の動きと筋肉の定着
- 自信とコミュニケーション力の向上
1. 耳の感覚が育ちやすい
1つ目のメリットは「耳の感覚が育ちやすい」ことです。英語を含めた語学を習得するために必要な能力の一つとして、音素認識力が挙げられます。これは、話されている言葉がどのような音が組み合わさってできているものかを聞き分ける能力のことです。子どもは大人に比べ音素認識力が高く、特に7~10歳頃までであれば聞いた音を自然に再現することができるのが大きな特徴です。
そのため、発音矯正を子どものうちから行い、正しい発音を習得していれば、英語特有の音(例:r/l, th など)が自然に身につきやすくなります。大人になってからでも本人の努力次第で英語力を伸ばすことはできますが、子どものうちから訓練していた人に比べると聞き取りに苦労しがちになるのも実情です。早いうちから耳の感覚を育てるために発音矯正をしておくのに越したことはありません。
2. 正しい口の動きと筋肉の定着
2つ目のメリットは「正しい口の動きと筋肉の定着」です。英語に限らず、言葉の発音には舌や唇の使い方が大きく関わります。そして、舌や唇の使い方は体の動かし方の一種である以上、子どもの時から意識して訓練するに越したことはありません。人間の体の神経系は5歳までに約80%が形成され、9~12歳で完成に向かうと言われています。つまり、この間に舌や唇を含めた正しい使い方を身に付けておけば、一生使えるスキルに変化するはずです。
英語の発音を身に付けるという意味でも、正しい舌や唇の使い方を身に付けておくのは重要になります。間違った使い方を続けて大人になった後に矯正することも不可能ではありませんが、なかなかスムーズにいかないのも事実です。そのため、子どものうちから自然かつスムーズに正しく発音できるよう、正しい口の動きと筋肉の使い方をすることを意識すべきでしょう。
3. 自信とコミュニケーション力の向上
3つ目のメリットは「自信とコミュニケーション力の向上」です。英語に限らず、言語は正しく発音できれば、相手に伝わりやすくなります。結果として聞き返されたり、怪訝な顔をされたりすることが減るため、子どもにとっても「自分が言ったことが通じた」という自信につながるはずです。結果として積極的に会話に参加するモチベーションがわき、将来的にもスピーキング力の向上や、人前で話す際に必要な自信の習得にもつながっていきます。
発音矯正の方法
発音矯正が正しく英語を発音するために不可欠であり、重要な訓練であることが理解できても「具体的に何をするのか」はわかりづらいかもしれません。ここでは、発音矯正のために一般的に行われている訓練法として、以下の3つを紹介します。
- フォニックス学習(音と文字の結びつき)
- シャドーイング・リピーティング
- 口の形・舌の位置のフィードバック
1. フォニックス学習(音と文字の結びつき)
1つ目の訓練法は「フォニックス学習(音と文字の結びつき)」です。
フォニックスとは、英語のつづり(スペル)と発音の結びつきを学ぶことで、正しい読み方を身に着ける学習法の一種です。たとえば「c = /k/(cat)」「th = /θ/(think)」といったように、それぞれの文字が持つ音を覚えるのが大きな特徴となっています。
イギリスなど英語圏の子どもが読み書きを学ぶために開発された学習法ですが、日本など非英語圏の子どもの英語学習においても徐々に取り入れられている手法です。フォニックスは「どのように読めばどのような音になるか」を体系的に学べる手法でもあるため、自然に正しい発音を習得できます。そもそも子どもの読み書きを学ぶ手法でもあるため、基礎作りとしても効果的です。
2. シャドーイング・リピーティング
2つ目の訓練法は「シャドーイング・リピーティング
」です。シャドーイングとは、ネイティブが発音する英語を聞きながら、ほぼ同時に真似する練習を指します。一方、一文ずつ繰り返す場合はリピーティングと言いますが、基本的には「ネイティブが話しているのを聞いて真似をする」のには変わりありません。
これらを繰り返すことで、音の抑揚やリズム、イントネーションを体にしみこませられるとともに、自然なスピード感やつながり音も身に付きます。英語の「聞く力」と「発音する力」を同時に鍛えるという意味でも効率的な方法です。
3. 口の形・舌の位置のフィードバック
3つ目の訓練法は「口の形・舌の位置のフィードバック」です。正しい発音ができるかは、口の筋肉の使い方に左右される部分もあります。そして、これは視覚・体感で学ぶのが最も効果的です。鏡を見ながら舌や口の位置を確認したり、アプリや講師からフィードバックを受けたりすると良いでしょう。また、/r/ は舌を後ろに引く、/th/ は舌を軽く歯に当てる、など具体的に体で覚えることも必要になります。
おうちインターで正しい発音を学べる理由
おうちインターでは、正しい発音を含め、英語を言語として使いこなせるように、さまざまな工夫を凝らしています。ここでは「おうちインターで正しい発音を学べる理由」として、具体的な工夫についてご紹介します。
- ネイティブ・バイリンガル講師による直接指導
- 幼児期からの音声習得に最適なカリキュラム
- フォニックス指導が出来る講師からのきめ細かなフィードバック
- 日常会話の中での自然な発音練習
1. ネイティブ・バイリンガル講師による直接指導
1つ目の理由は「ネイティブ・バイリンガル講師による直接指導」です。英語の発音を習得するには、正しいモデルに基づき、真似を繰り返すのが重要になります。
おうちインターでは、厳しい採用基準をクリアしたネイティブやバイリンガル講師が担任制で指導。自然な英語の音・リズム・イントネーションのインプット・アウトプットが毎回のレッスンで行えます。
2. 幼児期からの音声習得に最適なカリキュラム
2つ目の理由は「幼児期からの音声習得に最適なカリキュラム」です。おうちインターでは、子どもの耳の柔軟性が高い時期に合わせた学習法として、フォニックスやチャンツ(※)を取り入れています。子どもを飽きさせない遊び感覚のアクティビティを通じ、正しい音の聞き分けと発音を無理なく定着させられるのが大きなメリットです。
※一定のリズムに英単語や英文を乗せて発音する英語学習法のこと
3.フォニックス指導が出来る講師からのきめ細かなフィードバック
3つ目の理由は「フォニックス指導が出来る講師からのきめ細かなフィードバック」です。おうちインターではマンツーマン・固定担任制を取り入れており、講師が一人一人の口の形・舌の位置・発音の癖を把握したうえで指導に当たっています。
間違いもその場で指摘し、直していくため自己流で習得するリスクを低減することが可能です。
4. 日常会話の中での自然な発音練習
4つ目の理由は「日常会話の中での自然な発音練習」です。
おうちインターは、テキストの読み上げだけでなく、日常的な会話や歌・ゲームも取り入れた、実際に言語として英語を使うことを意識したカリキュラムを取り入れています。
実際に言語として使っていく中で正しい発音に近づけていくため、通じる発音として定着させやすいのも大きな特徴です。
まとめ
英語を言語として使いこなせるようにするためには、正しい発音を身に着けるのが不可欠です。そのためには、英語の発音を繰り返しながら、正しい発音に近づけていくための訓練=発音矯正が不可欠になります。
英語スクールを選ぶ際は、発音矯正がプログラムに組み込まれているかも確認しておきましょう。