フォニックスはいつから始めるのが良い?メリットや何歳がベストなのかも紹介

2025/10/21 フォニックス

フォニックスを含め、子どもはいつから英語の勉強を始めるべきかという疑問に対しては、多様な見解が飛び交っています。

個々の子どもが持つ能力にもよるため一概には言えませんが、フォニックスに関しては4歳後半頃から始めるのがベストでしょう。
この記事では、なぜ、4歳頃からフォニックスで英語の勉強を始めるべきか、メリット共に詳しく解説します。お子さんに英語を学ばせたいとお思いでしたらぜひ参考にしてください。

フォニックスは何故重要なのか

フォニックスとは発音と文字の関係性に着目した英語学習法の一種で、もともとはイギリスなど英語圏の子どもが読み書きを学ぶために開発された手法です。

英語の「読み・書き」の能力を子どもが無理なく習得できる方法であり、早期に習得できれば英語への理解が深まるため重要です。

詳細はここでは割愛しますが、フォニックスには次のような基本的なルールが存在します。

● サイレントe:英単語の末尾の「e」は発音せず、直前の母音をアルファベットの読み方のまま発音する
● 二文字母音:「ol」など、母音が連続する場合は、重なるアルファベットや単語によっても読み方が異なる
● 二文字子音:「ch」など、特定の子音が2文字続く場合は新しい音で発音する

習得することによって、聞くだけで「単語の綴り(つづり)がわかる」といったメリットがあります。
ルールを含め、フォニックスがどのような学習法であるかは、以下の記事で詳しく解説しているので参考になさってください。

フォニックスってどんな学習法?英語圏ではあたりまえ?日本の英語教育との違いとは

 

フォニックスは3歳から10歳前後がベスト


フォニックスを始めるには、4歳から10歳前後がベストの時期であると考えられます。
理由として挙げられるのが「日本語と英語での母音の違い」です。
日本語は、英語を含めた他言語と比べ、母音(あ、い、う、え、お)の種類が少ないという特徴があります。そのため、小さいうちから英語の母音に慣れておくのが、将来英語を話せるようになる上で非常に重要です。

特に、10歳前後になると第2次成長期にさしかかるため、顔面や舌の筋肉の固着化が起きます。つまり、小さいうちに比べると自由に口や舌が動かしづらくなるため、口や舌が動かしやすいうちに、正しい形で英語独自の母音や子音を発音できるようにしておきましょう。

3歳でのフォニックス

3歳頃からフォニックスを学ぶ場合、注意すべき点の1つに、運筆や識字の発達が伴っていないのに、フォニックスを無理に取り入れるという場合があります。
この時期は、まだ日本語のひらがな・カタカナの識別や読みにやっと興味を持ち始める時期ですので、まずは運筆の発達に合わせて楽しく書こうとする意欲を育ててあげることが重要です。鏡文字になってしまっても、正しく書けていなくても大丈夫です。

まずは、フォニックスの音楽や動画を遣ってリズムに乗ってダンスしたり、歌を歌ったりなど、子どもにとって楽しいと思える手法でフォニックスのサウンドとレター併せてインプットする時期と考えてください。アウトプットはその後からでもOKです。

 

4~6歳でのフォニックス

4~6歳でフォニックスを学ぶ場合、アルファベットの書き方の練習も併せて始めると良いでしょう。この年代であれば、ひらがなやカタカナの書き方の練習を始めている子どもも多く、視覚的な学びにも耐えられるためです。

なお、英語のアルファベットは26文字ありますが、これらをしっかりと理解するためには約2年かかると言われています。そのため、4歳からフォニックスを学び始めれば、小学校入学までにすべてのアルファベットの理解を終えられる計算です。もちろん、4歳以降であってもフォニックスを学ぶことで、英語全体に対する理解は各段に深まります。

5歳くらいになると文字と音のリンクがそれ以前よりもより意識して学ぶことができるようになる年齢になりますので、3,4歳のうちはまだフォニックスの音楽や動画からフォニックスの音に慣れ親しむところからスタートし、4歳後半以降から、実際に読む・書くアクティビティに入っていけるとよいでしょう。

また、前述の通り、10歳前後になると第2次成長期にさしかかり、顔面や舌の筋肉の固着化が始まるため、それ以前までに長母音・短母音・連続する2つ以上の子音や母音を段階的に身に着けて置けるとよいでしょう。

 

フォニックスを幼少期から学ぶメリット

語学力を伸ばすべく反復練習の必要性を唱える人が散見されるように、フォニックスも早く始めることで、正しい英語を定着させるのに役立ちます。

具体的にどのようなメリットが見込めるのかについても、理解しておきましょう。

 

正しい発語を学べる

まず、フォニックスを学習することにより、英語圏の正しい発音が学べます。英語と日本語とでは母音の数が違う上に、日本語には存在しない音もあるため、その違いを踏まえ、正しい発声方法を習得しなくてはいけません。

習得できずに自己流で発音すると、カタカナ発音にとどまるため、ネイティブスピーカーとのスムーズな意思疎通は到底望めないでしょう。

また、前述したように、10歳以降などある程度の年齢に達すると、舌や顔の筋肉が動かしにくくなるため、微妙な発音の差を上手に使い分けるのも難しくなってきます。
できるだけ小さいうちから正しい発音を学び、微妙な発音の差を上手に使い分けられるようにしておくことは、将来的に大きなアドバンテージになるはずです。

 

読む・書くの基礎になる

英語学習の基礎になることも、フォニックスを学ぶメリットとして挙げられます。
本来、フォニックスは英語圏の子どもたちが読み書きを学ぶために考案された方法です。そのため、英語を母国語としない日本の子どもであっても、フォニックスを学ぶと、英語の読み書きをする力が飛躍的に向上します。

多少知らない言葉や言い回しがあっても、読み書きの基本的なルールを習得していれば、ある程度推測しながら読んだりすることができたり、知らない単語であっても聞き取ることができるようになります。また、フォニックスの理解は、日常会話練習などの反復的な英会話レッスンの先にある、リーディング・ライティングを伸ばすための強固な基礎にもなります。

 

日本語と英語の発音の違いを理解できる

フォニックスを学べば、日本語と英語の発音の違いを理解できるようになります。日本語と英語では母音の数も、発音もまったく異なりますが、一般的な日本の学校ではそのあたりまで踏み込んで教えないのは珍しくありません。
そのため、英語に対し「読めて意味は分かるものの、話せない、発音できない」という事態が起きがちです。

しかし、フォニックスでは、英語の発音のルールを基礎から学んでいくため、どのような英単語でも(ただし、フォニックスの規則性が適用される英語の用語は全体の70%とも言われています)正確に発音できるようになります。ネイティブスピーカーが話す英語に極めて近い発音ができるようになるのが大きなメリットです。

 

分からない単語も聞き取ることができる

フォニックスを学ぶと、英語が楽しくなるというメリットももたらされます。アルファベットと発音のルールについてしっかり学ぶことで、多少知らない、分からない単語でも聞き取れるようになるからです。聞き取れると、理解できたという実感が得られ、結果的に楽しいというポジティブな感情に結びつきます。

幼少期からフォニックスを学ぶことで向上する能力


幼少期からフォニックスを学ぶことで、以下のような能力が身につけられます。これらの能力は、英語を学んでいくうえで不可欠であるとともに、基本ともなる能力なので、しっかりとトレーニングを重ねましょう。

リスニング力

リスニング力とは「英語を聞き取る力」のことです。
発音と綴りの関係性を理解していないと、知らない単語を聞いたときに綴りが浮かばないかもしれません。
しかし、フォニックスでは発音と綴りの関係性についても学ぶため、知らない単語であっても発音から綴りを推測できるようになります。結果的に聞き取る力=リスニング力の向上に役立つのが、フォニックスで英語を学ぶメリットの1つと言えるでしょう。

 

リーディング力

リーディング力とは「英語を読み解く力、読解力」のことです。
日本語と同様、英語にも数えきれないほどの単語があり、それらをすべて覚えるのは現実的ではありません。
英文を読んでいて、初めて見る単語に遭遇するのは何歳になっても起こりうる事態です。
しかし、フォニックスのルールを学べば、スペルを見て正しい発音ができるため、そこから音を予測し、その言葉の意味を理解できるようになります。結果として、知らない単語が含まれている英文でもある程度は読み解けるようになるため、読解力の向上が期待できます。

 

ライティング力

ライティング力とは「英語の文章を書く力、文章力や記述力」のことです。日本語の文章を書く際は、漢字やひらがな、カタカナを正しく理解し、上手に使い分けなくてはいけません。
英語では使う文字がアルファベットだけになりますが、正確な綴り=スペルで書けないと、間違った意味で文章が伝わってしまいます。
フォニックスではスペルの規則性についても学ぶため、習得できれば正しい綴りで文章を書けるようになるでしょう。

 

おうちインターがフォニックスを重要視する理由

おうちインターでは、英語の基礎力は読み書きの基礎にあると考え、フォニックスを徹底学習し、その後、文法・表現力、文章構成・展開力を身につけていくというカリキュラムを導入しています。

「読み・書き・そろばん」という言葉があるように、日本の初等教育においては、基礎力の重要性が繰り返し叫ばれてきました。

英語学習においても「読み・書き」は大切な能力であり、それらを体系的に学べるフォニックスをおうちインターでは重要視しています。小さいころから基礎力を徹底的に身につけることで、応用力も自然と発揮できるでしょう。

また、インターナショナルスクールに通うお子様でも、フォニックスの理解度が浅いままインターに入学し、その後読み書きの力がなかなか付かないと焦ってフォニックスの学習をスタートされる家庭も散見されます。ぜひ、4~10歳までの黄金期にフォニックスをきちんと習得しましょう。

 

まとめ

フォニックスを学び始めるのはできるだけ早いに越したことはありませんが、現実的には4歳~10歳までの間で始めるとよいでしょう。
ただし、前向きに、楽しく取り組むのが重要なので、決して無理強いをしてはいけません。個々のお子さんに合う方法が何かを見極めながら、少しずつ進めていきましょう。

おうちインターでは、まずフォニックスを徹底学習し、そこから文法・表現力、文章構成・展開力を鍛えていく体系的なプログラムを導入しています。
フォニックス習得から英検準1級相当までの英語力を無理なく、かつ、効率的に育てられます。
ご自宅での対面レッスンまたはオンラインレッスンをお選びいただけるので、近隣にスクールがなくても、無理なく学んでいただくことが可能です。公式Webサイト・お電話・LINEから無料体験のお申し込みやご相談も受け付けておりますので、まずは一度お問い合わせください。

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