英語を学ぶことの本当の目的は「話せるようになること」ではない理由

2022/08/17 英語教育の考え方

こんにちは!おうちインター運営事務局の宮下です。

◆前回の記事:英語レッスンをより効率的にするために子供が知っておくべきフレーズ!

「英語を学ぶこと」の目的は人それぞれだと思います。

今日は、英語を学ぶことの先に何があるのか?私の経験を踏まえて書きたいと思います。

 

日本とアメリカ、国が違えば当然言語や文化、習慣や人も違いますよね。

6歳で渡米した私は、渡米当初からアジア人が少ない現地校に通い、そこでの教育、先生の在り方、友達との関わり方が『普通』だと思って育ちました。

自分の体験が知識としてなるので、それが当たり前に感じるのは当然のことだと思います。

でも、5年生で日本に帰国すると(のちにまた渡米)やはり子供なりに違和感を感じる事もありました。

日本で感じた違和感

大きな違いは、日本では皆日本人で、日本語しか話さないこと。そしてほとんどが同じ文化、習慣の中で生きていることです。

これは日本にいれば当たり前のことですが、一度日本を出て海外で暮らすと、その違和感に気づきます。

アメリカはいわゆる人種のるつぼ。見た目が色々なのはもちろん、同じ白人でもそのバックグラウンドは様々で、家庭内では英語以外の言語を話したり、それぞれの宗教を信仰しています

もちろん家の外でも自分のアイデンティティを隠す事なく生活をしています。クラスメイトでも、その子の家庭の宗教的にとある行事には参加するけど、あれはしない、この食べ物は食べるけどこちらは食べない、などある程度自由を尊重していました。

そのような環境の中で毎日を過ごすと、色々な言語を耳にするし、色々な服装を目にするし、様々な習慣も目の当たりにします。

なので、アメリカで暮らす中で私自身日本人であることを恥じたことを一度もないですし、親と日本語で話している事を驚かれたこともありませんでした。

日本語を話せることについても”Cool”と言われたことはあっても”Wow”や”How?”と言われたことはありません。それは、私が日本人で日本語を話すことは当たり前と思われていたからだからだと思います。(あくまでも個人的な体験談です。すべての海外で暮らす日本人がそうではないと思います)

だからこそ日本に帰国し、またまた現地校に入れられた私はどうしても『みんな同じ』という印象を持ってしまいました。

それが良いのか悪いのかはさておき、英語を話せることを少し恥ずかしいと思いましたし、なんならからかわれることもありました。(90年代なので時代もあると思いますが)

でも、それが日本の文化なんだと思います。

外国人との接点が少ない日本の子ども達

日本は、協調性を大事にする国民性ゆえに「一般」と少しでも違いを持っていると悪目立ちしてしまうことがあります。私が日本に帰ってきた時に感じた「違和感」は、日本で生活しているとなかなか感じないものだと思います。

昨今の日本では、外国人も増え、都内では当たり前のように見るようになりました。ですが、日本で生まれ育ち、高校を出るまで外国人に出会ったことがない、話したことがないというお子様もまだまだ多いのではないでしょうか。

日本で生活をしていると、外国の人との交流がなくてはならない、生活が出来ないというわけではありません。

ですが、単一民族・単一言語の中で生活する日本の私たちにとって、言語を学ぶことで海外の価値観や人との接点を持つことは、考え方や将来に大きく影響を与えるものだと、私自身の経験から感じています。

ではどのように、今の子供たちにそのような機会をあたえるのか?

やはりまわりの大人がそのような環境を与えてあげないと、なかなか子供たちだけでは外の世界は見えないものです。

英会話レッスンは「英語を学ぶ」だけじゃない?

英会話レッスンは、ただ英語を学ぶものではなく異国の文化に触れる機会でもあります。

英語を学んでいく中で、その先生の出身の国に興味を持ち、将来的にその国に行ってみたいというグローバルな目標ができるかもしれません。その国の文化に興味を持ち、少しでも知っていると、英語を学ぶモチベーションにもなりますし、学ぶことが楽しくなるものです。

具体的には、小学生で英検2級を取得するモチベーションになるかもしれないし、将来海外の学校に行きたい、という進路にもつながるかもしれません。

「英語を学ぶこと」は単純に語学を習得することではなく、価値観や付き合う人、住む国、進路にまで、いわば「未来の選択肢を増やしてくれること」のように感じます。

しばらくやってみて興味がない、おもしろいと感じない、と思ったらその時はやめればいいのです。

言語習得は、現地に長年住んでいない限り、一朝一夕ですぐに出来るようになるものではなく、日本で外国語として英語を学んでいるうちは、ゆっくり効果を感じたり、価値観に影響していることを感じるものです。

 

何の偏見も固定観念もない、柔らかい思考を持っている幼児期からこそ、ぜひチャレンジしてみてください。お子様の可能性をぐん!と広げてくれるに違いません。

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