2022/08/05 学習法
みなさん、こんにちは!
おうちインター運営事務局の宮下です。
◆前回の記事:現場で感じた「マンツーマンレッスン」の大切さ
私は英会話学校の教師として、キッズは下は1歳から、上は中学3年生のお子様まで幅広くレッスンを担当させていただいておりました。
本当に様々なバックグラウンドや英語のレベルのお子様はもちろん、バラエティに富んだ色々な性格のお子様たちと接してきました。
今日は、そんな中出会った4歳の女の子のお話をしたいと思います。
真似っこの達人?な子供たち
当時4歳だったSちゃんは毎週一生懸命レッスンに参加してくれていました。単語、ジェスチャー、ダンスなど先生のことをじっと見て彼女なりに真似っこをたくさんしてくれました。そしてリピートがとても上手だったのです。
ただ一点だけ惜しかったのが、何かを指差してWhat’s this?と問いかけると、What’s this?と返ってきてしまう事でした。当時はリピートを上手にしていることを褒めたい!と思いつつ、「答えて!」と思ってしまう葛藤が私の中にはありました。
一見とても簡単で、話の流れで意味がわかるんじゃないか?と思いがちですか、英語初心者、ましてはまだ3歳4歳のお子様はまず先生が言うことを全てリピートしがちです。
リピートしてくれることはとても素晴らしいことですし、子供だから発音など気にせず聞こえるがままに返してくれるというメリットさえもありますが、いつ質問に答えるべきなのか、いつリピートするべきなのかを理解していると更に学びが多くなります。
What’s this?に答えてくれるようになったきっかけ
Sちゃんには私も色々なジェスチャーを使ってwhat’s this の意味を伝えようとやってみましたが、なかなか伝わらずレッスン後にお母様にお話をして、お家でも、日本語と混ぜながらWhat’s this?を取り入れていただくようにお願いしてみました。
そうすると、さすが子供ですね。すぐにWhat’s this?に慣れてくれて、レッスンの中でも答えてくれるようになりました。
教師としては、問いに対して正しい答えを求めているわけではありません。
ただ外国語を教えるうえで “What’s this?” は欠かせない質問です。
お子様が文法的にこの文章を理解する必要は全くありません。
ただ耳で聞いた時に、『あ、今はこの名前を聞かれてるんだ!』とわかりさえすれば良いのです。
このような何気ない一言二言を知っているか知らないかで、英語のレッスン時間の有意義さも変わってくる、かもしれません。