2026/10/20 小学生英語

みなさんこんにちは。OUCHI INTER運営事務局です。
本記事では、「小学生の英語教育、本当に目指すべきゴールはどこなのか?」という、お子様に英語学習をさせている親御さんが一度は自問自答することについて考えてみたいと思います。
英語教育に携わる保護者の方々から最も多く寄せられるのは、「結局、小学生のうちにどこまで到達すれば安心なのか」という疑問です。
これまで1,500名以上の生徒様の課題に向き合ってきた経験から申し上げますと、多くの保護者様が抱える悩みは「習わせているのに話せるようにならない」という、期待値と現実のギャップにあります。
日本語を母国語とする子供が第二言語として英語を習得することは、決して容易ではありません。段階的なアプローチ、本人の性格、学習パターン、家庭環境、他の習い事とのバランスなど、多角的な視点から戦略を立てる必要があります。
「英語が得意な中学生」と「中学で苦労する子」の決定的な違いは、小学生のうちに「自走できる状態」をいかに作れたかにあります。小学生の英語教育において、真に目指すべきゴールは単に「話せること」ではありません。
小学生のゴールは「英語の完成」ではない
まず、小学生のうちに英語を流暢に話せるようになる必要はありません。もちろん話せるに越したことはありませんが、より重要なのは「中学生以降に飛躍するための土台」を築いておくことです。
英語学習はマラソンのような長期戦です。小学校卒業は通過点に過ぎず、学習は高校、大学、そして社会人まで続きます。だからこそ、小学生の間に「自ら学び続けられる状態」を作ることが何より重要になります。
理想的な到達点:英検3級〜準2級レベルの「自走力」
一つの指標としているのは、英検3級〜準2級程度の英語力を持って小学校を卒業することです。これは資格取得そのものが目的ではなく、そのレベルに達する過程で身につく「英語を学び続ける力」に価値があるからです。
このレベルに到達すると、以下のようなことが可能になります。
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平易な英文を自力で読める
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分からない単語を辞書で調べられる。 英語の本を少しずつ読み進められる
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英語の動画から新しい表現を吸収できる
なぜ英検3級なのか、という点でいうと、子供向けの平易な洋書やニュースが自力で解読し始められる境界線だからです。
つまり「教えられる段階」から、自ら知識を増やしていく「自走の段階」へと移行できるのです。この差が、中学生以降の伸びに直結します。
ただし、前もってお伝えしておくと、本来であれば英語力のレベルというのはお子様が何を目指すかによって目指すところは異なるので、それが正解であるとは考えてはいません。(日常会話が出来る程度でよい、中学校は国際コースに進学したい等、家庭の方針によって本当に考え方は様々です)
具体的には、進路によって以下のような視点を持つと良いでしょう。
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中学受験をする場合:
受験勉強が本格化する小4〜小5までに「英検3級(中学卒業レベル)」程度の基礎を固めておくのが理想的です。受験期間中に英語学習の優先度を下げざるを得ないからこそ、早めに「自走できる土台」を作っておくことで、入学後の英語学習でスムーズに上位層に合流できます。 -
中学受験をしない場合:
時間に余裕がある分、級の取得を急ぐ必要はありません。小6までに「英検3級〜準2級」を目指しつつ、多読やオンライン英会話などを通じて、より「使える英語」の幅を広げることに時間を割けます。中学入学時に「英語が一番の得意科目」という自信を持たせてあげることが、その後の大きな武器になります。
いずれの場合も共通して言えるのは、数値としての級以上に「英語を嫌いにならず、自分で学び方を知っている状態」で卒業を迎えることが、長期的な成功の鍵となります。
警鐘:中学受験による「英語学習の完全停止」
近年、非常に懸念しているのが「中学受験に伴う英語の中断」です。小学校4〜6年生の期間、受験勉強に集中するために英語を完全に止めてしまうケースが散見されます。
数年間のブランクが生じると、リスニング力やスピーキング力は著しく低下し、せっかく身についた英語への心理的ハードルも再び高くなってしまいます。
受験勉強の重要性は理解していますが、完全にゼロにすることだけは避けていただきたいと考えています。週に30〜50分程度でも「話す」機会を維持できている子は、中学受験後のリカバリーが非常にスムーズです。読解力や文法は後から補うことが比較的容易ですが、一度失った「英語で話すことへの抵抗感のなさ」を取り戻すには、多大な時間を要するからです。
早期教育のポイント:5歳頃からのフォニックス
幼児期から英語を始める場合、5歳前後から「フォニックス」を並行して取り入れることを推奨しています。
フォニックスとは、アルファベットの名称ではなく「文字と音のルール」を学ぶ学習法です。例えば「cat」という綴りを見た際、/k/ /æ/ /t/ という音の繋がりを理解していれば、初めて見る単語でも正しく発音できるようになります。
この「自力で読める力」は、その後の学習効率を大きく左右します。音と文字の対応(音韻意識)を育てることは、将来的な読解力の強固な基盤になることが研究でも示されています。
英語教育の真のゴールは「自立」
保護者の方は、英検の級や語彙数といった数値が気にかかるかと思います。しかし、本当に目指すべき姿は「自分で英語を学び続けられる子」に育てることです。
自ら辞書を引き、本を読み、情報を集め、世界中の人と対話する。そのような「自立した学習能力」さえ身につけば、英語力は生涯にわたって伸び続けます。
文部科学省は中学校卒業時点での目標としてCEFR A1(英検3級程度)以上を掲げていますが、小学生のうちにこの基礎を築き、「自ら読んで学べる状態」に到達できれば、それは大きなアドバンテージとなります。
英語教育において重要なのは、単なる早期開始ではなく「いつまでに何を身につけるか」という長期的な設計です。小学生のゴールは英語を完成させることではなく、中学生以降に自ら学び続けられる「土台」を完成させることにあるのです。
Inter-Brains English株式会社について
Inter-Brains English株式会社は、「英語を学ぶことを、その先の世界や選択肢につなげる」をテーマに、子どもから大人までの英語教育サービスを企画・運営しています。
OUCHI INTER(おうちインター)
幼児から高校生までを対象とした、子ども専門の英語教育サービスです。オンラインレッスンと講師がご自宅へ伺う対面レッスンを通して、一人ひとりの年齢や英語力、学習目的に合わせた学びを提供しています。
英会話だけでなく、フォニックス、リーディング、ライティング、文法、英検対策まで、将来につながる総合的な英語力を育てます。
LATVER ENGLISH(ラトバーイングリッシュ)
「英語の語順で考え、自分の言葉で話す力」を育てるAI英語学習サービスです。
日本語と英語の語順の違いを視覚的に理解する学習方法と、AIによる会話・発音・表現練習を組み合わせ、英語を知識として覚えるだけでなく、実際に使えるようになることを目指しています。
本コラムでは「AI時代の英語教育」をテーマに、子どもから大人までの英語学習、バイリンガル教育、留学、教育の選択肢、AIとの向き合い方などについて、特定の教材やサービスに偏らない情報発信を行っています。
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